《医药研发达人》是一本向日语读者提供中国制药业研发、注册事务和销售与市场营销方面热点话题的网络杂志。
从 2021 年 7 月 5 日第 1 期到 2024 年 3 月 11 日第 69 期,我们定期发布《医药研发达人》,为期 2 年零 8 个月。
医药研发达人 第 65 期 (2024年1月15日发布)
「君实生物PD-1单抗如何成功通过FDA批准?」
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主编的评语 (关于第 65 期,2024年1月15日发布)
高野哲臣 (医药研发达人主编、t2T Healthcare 股份公司 总裁兼首席执行官)
今回の第65号では、「2023年10月27日に『cisplatinとgemcitabineとの併用による転移性/局所進行再発上咽頭がんの1st line治療』ならびに『単剤による再発切除不能/転移性上咽頭がんのplatinum含有化学療法後2nd line(以降)治療』を適応症として米国FDAからBLA承認を得たJunshi Biosciences (君实生物) と2021年2月1日から米国とカナダでlicenseeとなったCoherus BioSciencesの抗PD-1抗体薬LOQTORZI (toripalimab-tpzi) injectionについて取り上げる。
医薬研発達人で、中国発の抗PD-1抗体薬について特集するのは、医薬研発達人第19号(2022年3月28日発行)「中国の製薬会社は、米FDAにおける信達生物製薬(Innovent)の経験から何を学ぶべきか?」以来、2回目である。
第19号の編集長コメントでも私の解釈をいくつか述べているが、最終的に異なるFDA審査結果となった2022年3月のsimtilimabと2023年10月のtoripalimabという2つの中国発抗PD-1薬について、この機会にあらためて比較検討してみた。
米国における2022年3月時点のsimtilimabと2023年10月時点のtoripalimabを取り巻く環境の違い(抜粋、高野作成)
simtilimab | toripalimab | |
米国BLA申請日 | 2021.3 | 2021.3 |
Pivotal studies | ORIENT-11 (NCT03607539) 2018年8月開始中国ローカルP3試験対象は1st line Advanced or Metastatic Nonsquamous NSCLC対照群はプラセボと化学療法の併用主要評価項目はPFS | POLARIS-02 (JS001-Ib-CRP-1.0, CTR20160740, NCT02915432) 2016年12月開始中国ローカルP1b/2試験対象はAdvanced Gastric Adenocarcinoma, Esophageal Squamous Cell Carcinoma, Nasopharyngeal Carcinoma and Head and Neck Squamous Cell Carcinoma単群 JUPITER-02 (JS001-015-III-NPC, CTR20180789, NCT03581786) 2018年10月開始中国本土・台湾・シンガポールでのP3試験対象は1st line Recurrent or Metastatic Nasopharyngeal Carcinoma対照群はプラセボと化学療法の併用主要評価項目はPFS |
対照群は米国の標準治療であったか? | No (pembrolizumabと化療の併用療法が2017年5月に加速承認済。その後、KEYNOTE-189の主要評価項目OSにてORIENT-11開始とほぼ同じ2018年8月に通常承認に変更済) | Yes (対照群をプラセボと化学療法の併用とすることは米国においても妥当) |
米国のunmet medical needsを満たしているか? | No (既にpembrolizumabがOSデータにて通常承認済) | Yes (米国において上咽頭がんに適応を有するがん免疫療法はない) |
各対象疾患に対する米国における薬事上の特別措置 | N/A | Priority Review, Breakthrough Therapy Designation, Orphan Drug Designation |
BLA申請前のFDAとのミーティング | Yes (ORIENT-11開始後の2020年にPre-IND and Pre-BLA meetings) | Yes (詳細不明) |
米国ODAC (Oncologic Drug Advisory Committee) 結果 | 2022.2.10 (14対1で承認前の追加米国試験を要求) | No information? |
FDA審査結果 | 2022.3.24 (承認に至らず。Complete Response LetterでOSを主要評価項目とする標準治療対照の非劣性MRCT実施を推奨) | 2022.5.2 (承認に至らず。Complete Response Letterでquality process changeを要求) 2023.10.27 (冒頭の適応症にてBLA承認) |
細かなコメントは避けるが、このような比較表を作ることによって、FDA審査結果の違いの背景が見えてくるので、ご参照いただければ幸いである。
ちなみに、toripalimabの上咽頭がん対象治験は、確かに米国では行われていないが、中国南部・台湾や東南アジアを除くと、上咽頭がんの患者数は多くなく、米国においても希少がんである。また、toripalimabは米国において、固形がんやHCC等を対象とする治験が実施されている。
中国においては、これまでに少なくとも7つの国産抗PD-1薬が上市されており、加えて70品目以上が治験実施中と聞く。一口に「中国発抗PD-1薬」といっても、状況はひとつひとつ異なるので、一緒くたにして語ることは適切でない。
最後にtoripalimabの中国と米国における薬価について触れたい。
2023年11月末、Coherus BioSciencesはLOQTORZI (toripalimab-tpzi) injectionの米国における販売価格を8,892.03 USD per 240 mg/6 mL solution in a single-dose vial (1ドル=145円で計算すると1,289千円) とすることを発表した。これはKeytrudaより約20%安く抑えられていると聞く。
一方、中国における薬価は、2021年の上咽頭がん追適取得後の2回目の談判成功→保険償還リスト収載によって、2022年1月以降の薬価は1912.96人民元 (1人民元=20円で計算すると38,260円) となっている。
すなわち米国と中国の価格差は、33.7倍となっている。
中国における国産抗PD-1薬の薬価相場は、既にほぼ固まっているし、談判に成功して保険償還リストに載り続けるためには、今後、さらなる値下げが予想されるので、米中の価格差は当分縮まらないものと予想している。
高野 哲臣(t2T Healthcare株式会社代表取締役社長)
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